轟洋介に祝福を
長い重い面倒の三重苦+n番煎じ+いつも同じこと言ってんなこいつな感じので注意⚠️
分かりやすく書こうという概念がない。
待ちに待った日を迎えた。そう、「HiGH&LOW THE WORST」公開!!!おめでとう〜!!パチパチパチパチ(推しの如く発声)彼を好きになっていつのまにか1年半経ってしまった、時の流れは早い。映画は見た、見たよ。やっぱり轟洋介、大好きだ。プレミア試写会で始めて目にして、最中の感動と胸の熱さは一生忘れない。
轟洋介、生まれてきてくれてありがとう。
私と出会ってくれて本当にありがとう…
感想が壮大すぎる気がするでもないがそんなことはない。ザワを見たら誰しも天を仰ぐし感情がめちゃくちゃになって拝み倒してしまうのでこのブログを間違いで開いてしまったザワを見てない人は一刻も早くぜひぜひぜひ見てください。全国劇場で大ヒット上映中。
大まかなストーリーとしては個性豊かな鬼邪高全日生がトップ争いをする中、ある出来事をきっかけに鳳仙学園と対立していき…裏では鬼邪高に転入してきた楓士雄の幼馴染達との葛藤があって…なんやかんや上手いこと収まる青春アクションヒューマンドラマです(急な駆け足)詳しくは公式サイトを見て!!とにかく今までのHiGH&LOW史上1番まとまっていて筋が通っている且つ最強に面白い。コラボ作品なのにお互いの良い所をたくさん散りばめて濃縮させてる本当にすごい。ストーリー展開についてはおいといて今回も推しの話をします。
まずは推しのトレーラーを見てください
🎉スペシャルトレーラー解禁🎉
— HiGH&LOW OFFICIAL (@HiGH_LOW_PR) 2019年9月23日
映画『HiGH&LOW THE WORST』から#前田公輝 さん& #龍 さん& #鈴木昂秀 さん演じる「轟一派」をフューチャーしたスペシャルトレーラーが解禁 👏✨
🎧EXILE THE SECOND / Ain't Afraid To Die
是非、チェックしてください‼#HiGH_LOW#ハイロー VS #クローズ #WORST pic.twitter.com/mEFNtYvLgY
うっっっっっちゅういち顔が良い…作画担当は誰…?CLAMP大先生再来???あ、古屋兎丸??中村明日美子先生????作画担当豪華すぎるよ…勘弁していくら払えばいい?好き。OPのカットが劇画なのかライチ☆光クラブだよほんと好き。
ちなみに本当に古屋兎丸先生が轟洋介をお描きになりオタクは墓に戻っていった。
ハイロー映画の時期になると浮上します私設応援団の古屋です
— 古屋兎丸 (@usamarus2001) 2019年9月26日
盟友平沼紀久が手がけた
「HiGH&LOW THE THE WORST」
10月4日公開!
記念して以前より僕へのリクエストの多かった轟を描きました!
明日は上田を描きます。#HiGH_LOW #WORST#轟洋介#前田公輝 #少年たちのいるところ展もよろしく pic.twitter.com/Z1TH6utAsO
以下私の感想、シーンごとに。
※殆ど推しの話(贔屓目がすごい)(話が脱線しまくる)&ネタバレなので注意
ザワ、推し目線で要約すると「村山さんへの巨大感情を昇華しつつある彼が徐々に人間らしさを身につけていく」、轟洋介という少年の成長物語(その合間合間に神作画の神アクションがある)だった。ザワもそういった一面がストーリーの中で描かれていたがそれ以上に凄かった。彼が鬼邪高へ入学して今に至るまでの3年間の背景をぎゅっと詰め込んだ青春葛藤劇……最高のシーンがたくさんある。本当にありがとうHiGH&LOW。
まずは何より
村山さんとの再戦
映画早々の展開で!!!?!?!!!?!?!?!目を開いたまま閉じれなかった。アクションがすごすぎる………。周囲の鬼邪高生の股の下潜ったり(180cmだぞ…ありえん…と真顔になった)鼓舞されながら戦ってるのがすごく良かった…。この表現は2人がお互いしか見えていないからこそ、鬼邪高生を壁にしたり押し出したり潜ったりをしているらしい。戦ってる時も実直さが現れて死ぬほどきれいでかっこよかった推し最高〜〜〜!!!!今回のザワでのアクション、元々素早い小手を打ちながら重い足技で相手を落とす戦闘スタイルだった轟がそれを変えた。
「村山より低く腰を落とすという新しいスタイルをスタッフさんがつくってくださって。轟のことを"冷徹に見えるけど、実は内側で燃えている人間"みたいに考えていた僕には、演じていく内に腑に落ちましたね。そこから轟の人間味が生まれてきたなって。」
と公輝くんがインタビューを受けた記事で語っていた。腰を落とすというスタイルから察するに、轟が鍛錬していたのは武道の類なんだろうことが予測される。空手や少林寺は下から相手を掬い上げ、脇だったり腰を掴む動作が多く、上より下の方が力が入りやすい特徴がある。空手をしている友人も姿勢を低くしろと教わったそうだ。村山さんがアクロバティックな戦い方をすることを習い、村山さんを倒すために研究を重ねて、鍛えた。ザワ0での内面の成長もそうだけど外身的な部分でも彼が考えて行動してることがわかってすごいエモい。足技ももちろん決め手の1つではあるものの、村山さんに対して突きとか投げがやりやすいフォームも取り入れて来たのだろうか。公輝くんがアクションの部分に人間味があると話していたが、村山さんの為に鍛えて強くなってをし続ける轟洋介をその場面から垣間見ることが出来る……また、重心を低くすることで王座への挑戦者である轟に対する意味合いもあると私は思っている。エモ以外の何者でもない。久保監督が大内監督には2人の関係性や気持ちを物語れるものをとお願いしたそうで……ビシビシ伝わってくるよ、楽しそうな村山と、懸命に付いていく轟の……もう……アクション部の方々…ありがとうございます……最高です……。そしてホントになんなんだ足技に加えて武道って…なんちゃってインテリ風ヤクザ眼鏡の子がやることじゃないでしょうが!!!!!!!!!(大好き)
そして、season2の7話で中学生の頃に、いじめられていた彼が拳を握って決意してからの日々と同じように、今もトライアンドエラーの繰り返しをしている事実が嬉しくて堪らない。何事にも大真面目で、ストイックで、まっすぐな心を持ち続ける彼が大好きだ…。
しかもこの再戦、元々は台本に無かったみたいだが久保監督が入れてくれたそうだ、ありがとう監督。全ての人に感謝。ワールドセンキュー。アクション部の方々のインタビューも見たが、
「360℃カメラで撮りました!(わからない)」
「ドローンで撮影してます!(わからない)」
「ワイヤーでカメラマンを吊ってます!(わからない)」
……????????兎にも角にも撮影が壮絶だったんだ……ということが伺える。いろんな現場で話されているがこの撮影を半日で終わらせた山田裕貴と前田公輝すごい……。公輝くんは元々アクションが苦手で、撮影が終わった後もスタジオを何度も借りて練習していたらしい。何だそれ!?!!?!?役に向き合う真摯な姿が眩しいリアル轟洋介感情OK情熱OK激アツ男じゃない??!?!?
監督によると、公輝くんは渡された脚本に対しキャラクターが「どうしてこういう行動をとるのか」をきちんと意味付けして、享受し演じていくタイプだそうで……役の解釈が合うまで考える計算型ってもう……業火担大好きだよ。(息の根が止まる)
登場シーンであろう、床コツコツコツからの「村山ァ!!!!!!!(天地が裂けるような爆音)」初めて聞いた時普通にびびって椅子から落ちそうになった。推し、たまに爆発しがち(かわいい)。それくらい轟の迫力がすごかった、あぁ、本当に怒ってるんだって。この演技、公輝くんは監督に「村山って言ってみて」としか言われていないんだそう。その時出た感情がこのシーンに現れた。それもそのはず、SWORDの抗争を知っている彼は村山を目標に強さを磨いてきた。けれど、周りを見ることが出来なくなっている彼の背中を村山さんはとても分かり辛く押す。自分で気づいて欲しいから、会えてきちんとした言葉は渡さない。けど更にそれが頭の固い轟には「勝手に決めつけるな!!」って苛立ちの原因になっていたんだろうな…。(村山さんが"轟ちゃん、早く成長してくれよ"と壮大な思いがあることはつゆ知らず)
普段クールで感情を表に出さない彼がこんなに情動的になるのが村山さんに対してだけというのが、信じられないほど尊いんだ……。しかも村山さんは、轟が挑んできたことに対してドラマでは"今のお前はつまらない。周りを見ろ。やらねぇよ"と言っているが、それを伝えた上で向かってきた彼に「やんのね、結果」と話している。後輩の思いを汲み取り全力でタイマンを受ける村山良樹、鬼邪高の頭もそうだが、轟を過去の自分に重ねているからこそ想う、先輩のような師匠のような立ち位置で最高だった。
しかし轟洋介のオタク(私)マジでここがMAX100%きついと思うんですがどうですか?毎回絶対勝つという強い気持ちを持って努力してるのに負けて突き放されて悔しそうに叫んでダメ普通にライフは0どころか-64343194億ダメージで無理常にここで号泣してる推しの辛い顔しんどい(墓)
あと村山さん、目にパンチ入れて膝入れて最後蹴り入れて容赦なさすぎでしょ!?!!!!!!!!!容赦したら轟は怒るだろうけど楽しんでるの可愛いけどえげつねぇ…えげつねぇ……って薄め開けてみたんですこっちは!!!!!治療費は誰持ちなんですか!?!?!?!?!まさか自費ではないよね!?!?!村山さんお願いしますよ!?!?!!?!?!!!!!!!!
花岡楓士雄との出会い
村山さんから、ドラマから数えて4回にも渡り教え(お説教)を物理的に受けた轟。その心中はどうだったんだろう。ただ、徐々に村山さんからの言葉を頑張って咀嚼している様子は伺える。それは楓士雄が「頭になりたい」と訴えたことに対して、彼なりに対応しているからだ。周りを見ろって言われて行動に移したことが脚長3mによるダルマ落としなの本当に愛おしい。ここの蹴り入れたあと三白眼の俯向き顔の作画やばくないですか?神絵師担当?1蹴りで落ちなかった楓士雄向き直って見つめる轟。ふぅん?って目にハイライトが入って少しだけ興味を示す描写、相変わらず細かくて好きです。楓士雄がキックを受け止めたお陰でローファーと学ランの間から見える白い靴下の可能性に気づいてしまったので罪深い。ありがとう。後ろでガン飛ばすrainbowとバブちゃんが番犬感すごいので見て。
というか眼帯の原因村山さんだったの!?!?!?!?!?の衝撃。てっきり何か刺客にやられたとか思ってたけど我らが大将が不意打ちされるわけねぇだろうがという強い思いが公式から伝わってきた。申し訳ありませんでした。あと眼帯でライフが946734959億回復した。学ラン眼鏡片ピアス黒髪に眼帯ってもうそれは次元が違うよ轟ちゃん。オタクが喜ぶ一方で公輝くんは「轟って、プラスするのではなく削ぎ落としていく役」「外見や服装に変化が無い分、だからこそ中身をどれだけ磨くことができるのかに関わってくる。"燃えるべき点はここだ"という思いがあった」と話していた。
はぁ〜〜〜〜!!!!!!好!!き!!!です!!このストイックさ含めて轟洋介が轟洋介たる由縁なんだろうな。ちなみに、眼帯は女子ウケを狙って紐の位置まで拘って撮影したそうな。どこの女子ウケだ…オタクか…オタクなのか…。
そして轟洋介、やたら登場シーンがスローなことに定評がある。ザワEP0でも各話スローのシーンがある。かわいい。Ain‘t Afraid To Dieを聴きながら私も階段を華麗に降りようと思いながら何度かチャレンジしてみたりなどした。全然ダメでした。
体育館と先輩からの言葉
村山さんに呼び出しされて素直に全員集合する全日のみんなが何度見てもDKでかわいい。このシーンで驚いたのが、呼び出しをされて各一派同士でやいやいと口論していたのが轟がやって来た途端に静まり返るところ。ザワEP0の"轟って名前は知ってるけどどんなやつかは知らねえ"状態から、泰志が息を飲んだりする場面があったことしかり、他の一派からはやや緊張した面持ちが見えており畏怖の対象になっていることが分かった。
個人的には轟が村山さんとタイマンしたことについて「また村山とやったのか!!」と以前の戦歴を知っていたことも意外だった。あの様子では轟が過去に村山に挑んだことは周知されている様子もあり、何より九龍と鬼邪高が揉めた話にみんな怖気付いていた中で唯一1人だけ強さを磨いて関わらない宣言をされてガチギレの文句を言いに言ったのは轟洋介ただ1人だけなのである。
定時と繋がりのある全日、格段の強さを持つ人間として轟は一歩引かれて見られていたのではないだろうか。
反対に古屋と関は轟が安定の「村山ァ」呼びをしていても、全日の子たちが村山呼びする時とは異なり近場にあるドラム缶を虐げるでもなく咆哮するでもなく見つめていた。これは轟のことを認めていると取れる反応な訳で、素直に嬉しかった。
そんな感じで轟の印象を捉えた後に楓士雄の登場。彼が来た途端再び一斉に口を開き始める。このシーンって後で村山さんが言うセリフの如く、轟と楓士雄の違いが対比して映されていることが多い。
"畏怖の対象として見られる轟と憧れの対象として見られる楓士雄"
"誰にも付け入る隙を見せない轟と誰にでも隔てなく接する楓士雄"
轟の現状を見て村山さんがかけた言葉が「お前にはないもの、あいつは持ってるかもな。俺を倒したってみんながお前に付いてくるとは限らない。ね?」だ。初めて聞いた時正直キツすぎて泣いた。辛いこと多すぎて常に泣いてるダム崩壊。
鬼邪高に入ってきてからというものの、轟は当初の目的であったバカ共に復讐してやると息巻いていた時と比べ、仲間がやられたからと1人でお礼参りに行こうとしたり、辻芝といったかけがえのない存在(=友達)(最高轟一派大好き)も出来て成長している。けど村山さんはそれじゃダメだと彼を突き放したのだ。え〜〜!?!?!?こんなに轟ちゃんが頑張ってるのにまだ足りないの!?!?!?!?!嘘でしょスパルタすぎない!?!??!?!少しは褒めてあげてください!!!!!!!!?!?!泣いた。もちろん彼自身も未だ頭が硬い部分があるけど、昔の"いじめられていた"経験からくるもので、その傷って最早根深いものじゃないだろうか、ちょっとやそっとじゃ消えないし今までそうやって生きてきたのに根性論うんぬんではないのだ。轟洋介に世界はどれだけ厳しいんですか。村山さん、轟に何度もお説教しているわけだがそれは頭になってほしい(そうなってくれたら嬉しいの意味合いもある)だけじゃなく、拳だけじゃ到達出来ない高みや目指せる部分があるって伝えたいんじゃないんだろうか、きっと。轟ちゃん、負けるな、がんばれ。
season2から、村山さんもコブラに負けて頭の意味を考えて悩んで得た今があるからこそ、託したい、教えたいと思う情熱が轟洋介にはあるんだよ!!!!!!拳が強ぇだけじゃねぇんだよ!!!!1番強ぇってのはそういうことなんだよ(どういうことだよ)(抽象的)ってさ!!!!!!!
あとここで肩を抱かれてビクってなる轟洋介………!?!!?!+85297億点です超かわいい…。果敢に挑む挑戦者の姿から全日のトップになることを考えあぐねた結果、情景するからこそ壁を作ってしまった不器用で繊細な男子高校生に何も言葉が出ない………眼帯は俺のせいだけどとか村山さん……そう言うところだぞ……。
轟ってここまできて認められているのは強さだけなんだと他者からの評価をこの目で見て感じた。性格や人柄を知るのはごく僅かだけ。SWORDの抗争で鬼邪高生をまとめ上げ村山さんの元へ駆けつけたのも、お礼参りとして八木高へカチコんだのも知らない。今すぐ体育館でHiGH&LOW THE WORST episodeO の第2話公開放映したい。周りも敢えて言う人間ではないし、そもそも他人に興味がないんだもんね轟は。公輝くんはその部分を"闇"と表現していたが私は彼が今まで努力してきたからこその部分だし、そこを含めて轟洋介で最早全てが愛おしい。己をストイックに磨く孤高の存在の轟は綺麗でかっこよかった。
彼のガチガチに固まった心の氷河期はここで終わる。
花岡楓士雄と人生の転機
牙斗羅の仕組んだ工作によって対立することになった鬼邪高と鳳仙。最強と言われた鳳仙と相対することを踏み出せずにいる彼らを楓士雄が声をかけ士気を高めていく。そんな中楓士雄が轟に助けを求めるシーン。「お前鬼邪高の頭になんだろ。そんなやつが、俺に喧嘩手伝えって頼みに来んのか?」楓士雄の答えは仲間が困ってるから当たり前と。
これ、楓士雄がみんなを呼び出して目的のために一致団結するという流れだが、呼び出しをかける程だ、きっと轟も事情は知っていたんじゃないだろうか。知っていたところで、また彼は1人で乗り込みに行くんだろうな…誰にも言わないまま。轟洋介とはそう言う男なのだ。協力する、頼る術を知らないし、必要ない。そんなことができていたら今の彼はいない。狩られる側になってから1人で強い意志を持って生きてきた。「弱いやつは強いやつに従う」「人を見た目で判断するやつはクズだ」「不良なんて叩きのめしてやる」と。周りになりふり構わず高みを追求し続けたら、自覚のないまま孤高の存在になっていた。だからこそ、誰彼構わず年下も年上も関係なく、明るく接する楓士雄という存在を目にして自分の世界の見方が変わったんだと感じた。
ついでに言うとここ、season2の村山さんがコブラに頭とはどうすべきなのか問いかけるシーンの逆オマージュをしていて…すごく好きだなと思ったシーンでもある。
「村山から楓士雄へと興味の対象を変えていく轟が今回、映画の中で描かれている。楓士雄については"自分にない考えを待っている男"として畏怖しているより"こいつの考えを自分も取り入れたい"と思っている」
と話す公輝くん。
season2と比較して強くなることに力を注ぎすぎて周りが見えなくなっている轟ちゃん。ザワ0で何と3回も眼鏡をクイッとしている。これ、そこそこ重大案件だと私は思う。だって以前後ろ向きで眼鏡を直したシーンさえ、公輝くんが悔しがってたんだよ!?!?!?!?!?!轟は眼鏡をクイッとする様な自分に酔っていない熱い男だからって。しかし、鬼邪高でトップの座へ上りつめたザワではseason2よろしく自ら積極的に挑見に行くシーンはない。きっと村山さんの拳を受け、思うところがあり不良狩りは辞めたんだろう。ただそこから、不良達へ復讐し名誉と栄光を手に入れると掲げていた目標を見失ったし、無意識的に村山さんに対して憧れと執着の想いが募っていった。負けたことがなかったのに、何でだと。パンフのインタビューで「轟の仕草にも変化があった」とか「プライドとナルシズムが入り組んだヤヤコシイ男」とか、昔ならきっと言うことはなかった。タイマンを経てから2年、無意識的に強さへの傲りを積み上げてしまったんじゃないのかな。(もちろん村山さんはそれに気づいた上でのあの言葉と仕打ちなのでほんとにエモエモボンバーだね…)
楓士雄が鬼邪高の看板を守りたいと自分に何のためらいもなく頼ってきた姿を見て"1人で戦う以外の方法"を知った。新しい考え方に触れて今まで自己完結させていたことは、実は別のやり方もあったのかと、見方が変わる。楓士雄へ興味を持つようになる轟、ここが彼にとって、人生の転機だったのだ。
そしてこの転機のきっかけになったのが、やはり村山良樹の「お前にはないもの、あいつは持ってるかもな」の言葉なわけで……いつだって轟の前には村山さんがいるの感情が爆発した。「轟にとって、村山は太陽」「轟からのラブコールが伝わらない」などなど前田公輝様による業火轟解釈が素晴らしすぎるので各紙今すぐチェックして下さい。
あとスタイリッシュ眼科退院!!!!!!怪我をしたら病院に行く知能がある轟洋介最高!!!!!!!!今村眼科ね覚えましたみんなから目を怪我してることを心配されている轟…姫なのか……?(180cmの大男です)ドアはきちんと閉めましょうめっ!です!!!!!!!!!!!
鳳仙学園と心境の変化
いよいよ決戦!!!!!!!で!!!ザムを彷彿とさせるド派手走り込みアクション最高〜〜!!!!!!!電車でくる鳳仙の皆さんかわいすぎたしかもわざわざ鬼邪地区まで出向いて……無駄な銭使わせやがって…自費か…学生だもんね…轟ちゃんが小切手で好きな金額書けば?って言ってるみたいなので勘弁してください。
なんといっても小田島VS轟……何だこれ誰が考えた轟で堪えていた崖っぷちのオタクを突き落としていった小田島有剣すごい。黒髪美少年真面目メガネに金髪美人チャラ男グラサンを当てるな給料5億倍。
塩野くんのインタビューで、小田島にとって轟は「たぶん1番いけすかなくて、1番目の敵に思っていると思います」と話していた。強さを高めて幹部にまで上り詰めた自分が、制服をピッチリと着こなしたままの相手に敗北してしまった。飄々としている彼でも誇りを傷つけられたに違いない。後々の団地戦では建物に乗り込み彼と共闘(同じ画面に売っているだけとも言う)する様子も見せているが、やはり負けた相手には悔しさもあるのだろうとインタビューで感じ取ることが出来る。ラーメンを一緒に食べに行ってて可愛かったね…
ラーメン食べようとした矢先に箸折れて行方が分からなくなりました。
— 前田公輝(ごうき) (@maeda_goki) 2018年12月8日
こんなん分かります? pic.twitter.com/MOJMLrQa3e
これは別の話だが、轟が村山さんを追いかける様に、轟の強さに憧れて誰かが後ろについてくるみたいな歴史を追っていってほしいなどと思っている。
肝心のアクションについて、今まで言葉表面だけで"""強い"""と表されていた轟の、村山さん以外との喧嘩。ザワ0で余り描写がなかった分、ゲージをぶっ壊して振り切ってる!!!!ド迫力!!!!!!いやいやいやマジで強すぎる轟洋介、無双無双無双の気迫。飛び蹴りして関節技を決め、最後の…え?あれ何……?手ぐりんってやってゴッ!てなるやつ…すごい……(語彙の貧困さ)村山さんとのタイマンでは重心を低くしながら、挑戦者として果敢に挑む対村山用の戦法だったのが、他の場面だと自己流に武道の動きを取り入れたアクションになるのがもうね……ちゃんと本読んで勉強して放送室のサンドバックで鍛えたのかと思うとお小遣い好きなだけあげちゃう。
楓士雄のように遊びのある動きや、泰清のように相手にしつこく迫る狂気的なアクションと比べて武術の型にハマったアクションをするのが"轟洋介"の圧を感じてもう止まれないto nightって感じですごく好き。180cmもあるメンズが武術使うとかこわ…絶対強いじゃん……。ジャム男が「定時の兄ちゃんに頼らねえとダメか」と鳳仙の数人に言われ、定着の瞬間湯沸かし器沸点0℃で蹴り入れに来るところとか馬鹿にしてんじゃねえの如く現れる轟洋介かっこよすぎた。好きです。
裾のほつれを気にする神経質っぽいところも大好きです。2019年言われたいセリフアワード大賞「よく喋るなお前」受賞。
結局この戦いは39-08トラックの登場でお互いの仕業ではないことがわかったわけだが、新しい資格への「キドラ!?何だそれ!?(食い気味)」を聞いて気が狂った。こんなに驚きながら話すことがあるんだ…轟洋介……可愛い…好きです……。え?定時なんてあんの?並みの愛おしさ……すき…。しかし「鳳仙は最強だ(真顔)」とか言ってみたり等している。情報通なのか天然なのか…色々調べてるの……?淀みない強さへの追求心……やっぱりLOVE…。
そして何より轟の内面の変化。今度は何より態度に現れているところ。決戦前、楓士雄の異変に気づくと「どうした?」って声をかけたり(めっちゃ優しい声色でせっかく声かけてるのに無視するな楓士雄ォ!!!!!!!!という声は置いておく)、決戦後、楓士雄の鈴蘭とやり合いてえのコメントに賛同するような拍手…目線すぐ外すしコミュ症ぽいがちゃんと対話している…姿勢を崩してあられもない姿になっている……こんなことできることだったの轟ちゃん!?!!!?!?「パチパチパチパチ(クソデカ煽り声)」はどこへ……!?!??!過去の闇の話をしたが、向き合うことができればきちんと対話が出来る子なのだ、轟洋介という男は。拳を共に振るうことで全日の中へ少しずつ馴染んでいく様が伺えて感動した。横に辻芝が揃っていないのも、"轟"としてみんなとの交流が深められているようで良かった。
VS団地と看板を守ること
楓士雄の側にいれば無意識に惹かれていた村山さんの中の太陽の部分を、自分が何かつかめるかもしれないと初め思っていた轟。側にいるに連れて、村山さんが伝えたかったこと"仲間のために自分の拳を振るう"、"学校の看板を背負って戦う"を直球で投げてくる彼に自分がすごく頭を悩ませて考えていたことが、まるで簡単に楓士雄には出来ていて、更に周りに人が集まって、考えるのがアホらしくなった。そして村山さんと同じようにみんなを惹きつける力がありながらも自分の気持ち中心で動く突拍子も無い楓士雄を、徐々に今度は放って置けないと興味が湧き始める。
「臆することもなく突拍子もないことを言うから、轟としては面倒を見たいというかほっとけない所もある」
楓士雄には参考したい部分がたくさんあるがまだ青い部分(チャリパクったりカンパに協力しなかったり色々)があるからこそ、そして自分が彼より同等もしくは強いことを確信してるから(村山さんの言葉は敗北してしまったからこそ受け入れられない部分もきっとある)こそ、彼の言葉がより轟の中で響くし、もっと側にいて吸収したい要因ではないだろうか。
鳳仙との合流シーンもそうだ。佐智雄と拳を交わす楓士雄を後ろで見守ってるし……続いて「お前はダチを探せ」って話しかけてるし……轟、"ダチ"って言葉を知ってるんだ…辻芝から得た知識なのだろう、詳しく経緯を知りたいがとにかく、この場面で轟は花岡の"友達を助けたいという気持ちを汲み取って声をかけている"。昔の彼なら考えもしなかった。上記で述べたが、楓士雄と関わっていく中で彼の心境が目まぐるしく変化してきている。もちろん、前向きな意図でだ。エピ0で八木高へカチコミにいった時(何回も話題に出して申し訳ないが本当にこの話が好きなので許してほしい)も鬼邪高生1人の為に乗り込み彼なりに鬼邪高を守りたいという気持ちがあったはずだ。ただ方法が分からなかった彼には1人で赴く以外の選択肢がなかった。みんなが知らないうちに行動してしまうから結果、他者からの評価で「何であんなやつの下に付いてるんだ」と辻芝が言われてしまう。
この"看板を背負って戦う"の意味って、村山さんがseason2で述べたように"同じ仲間"が必要ってことなんだと思う。だからこそ楓士雄が仲間と一緒になって戦地へ赴く姿が、轟に新たな発見というか感銘を受けた部分があるというか。改めて話が戻るが辻と芝ではダメなんだという話、いやほんとに何でダメなんだ!!!!!!と考え抜いた結果、彼らには特殊能力がある。そう、脳内テレパシー(理解不能)。芝マンは2035年の近未来から来てテレパシーが使える設定(理解不能)だし辻と声に出さずとも会話のキャッチボールが出来る。それじゃあ普通の人間(そもそもみんな普通の人間)である鬼邪高生はどうする?声に出さなければ何もわからないし伝わらない。轟と辻、芝マンの3人は現状でコミュニケーションが完結してしまっている、元々が2人も鬼邪高の頭であったという激強さが、3人が3人たる所以かもしれない。つまりみんなコミュニケーション不足なのだ。村山さんが言う"同じ仲間"って絆で結ばれている仲間と同意で"いざとなった時助けになる奴ら"や"同じ目標を掲げる奴ら"って意味なのではないだろうか。この仲間に対して、言葉で気持ちを伝えてこそ得られる信頼や友情もあることを、轟洋介は分からなかった。必要がなかったから。彼に不足してる部分を楓士雄はたくさん持っていて、それを見てもいーんじゃねえかって村山さんは言いたかった。始めに述べた拳だけじゃない高みに行けるよって。轟洋介、今作で求められることが多くて私は泣きそうです過酷な未来へとJump inしないで本当にもっと推しに優しい世界を作ってくださいお願いします。
鳳仙の喧嘩を通して、看板を背負って戦う意味を徐々に理解してきた轟。なんと自分から「お誘いなしか」とか自信満々の顔で言ってくる(めちゃくちゃ可愛い)辻芝からきっと楓士雄のことは聞いたんだろうがどうして別々にきたの!!!!絶対あの並びすぐ先に轟がいるの分かってるじゃん!!!!!!!!途中まで来てじゃあ俺はここで待ってるからって美味しいとこ持ってく轟洋介可愛いな好き。
そして何より主張したい、投石シーンが死ぬほどが"っ"ご"い"い""!!!!"""(嗚咽)男性も魅了するかっこよさ。幕張のLIVE SHOWの時、隣に座っていたオロチ兄弟推しの2人組みがこのシーンを見て悲鳴を上げていたのを今でも忘れない。推し、世界一かっこいい(盲目なので)。人を押しのけ肩を使って空中ジャンプしてフルスイング!!!!!!ってはぁ…楓士雄とシーンの一撃缶落としが伏線です!と言われて意味はよくわからなかったが何にでもど実直な轟だ…!熱い男轟だ…!!村山さんにバッティングセンター誘われて1球も打てなくて「1週間待ってろ」ってフル特訓して次の週全部ホームラン打ってくる轟洋介だ!!!!!!!!とめちゃくちゃ興奮した本当にかっこいいし顔が良いきれい最高(絶賛の嵐)轟の反撃が攻めの一手となったし、楓士雄が新太を探して進む中、自分も建物内へ入り道を切り開いていたしの特攻で、ここでも無双か……好きだ……。
シャツがスタンドカラーで気が違えた(眼科退院した時も)。楓士雄の相談シーンもスタンドカラーだった…。え…………っ……せくしー……そんないたいけな高校生が何着てるの……轟指定以外のシャツ着るんかい何ちゃって真面目くんめ……小田島と同じタイミングで眼鏡を胸ポケットに入れたつもりなのに轟洋介のpx-13715はunbreakableで好きでした。鍛え上げられたメガネはすごい。
轟洋介の新しい世界
最後のエンドロール泣いた。涙が止まらなかった。轟洋介の氷、溶けたじゃん…。そう私が感じたのは、彼が楓士雄に対してデコピンをして見せたから。デコピンって、卑怯な手を使って挑んだ轟が村山さんとタイマンを張って敗北した時に「勉強し直せばーか」と教えた意味のある行為の1つで。
村山演じる裕貴くんはseason2のデコピンシーンについて、「村山らしくていいと思った」「これで教えたからなという意味で、轟にデコピンをやった」と語っている。また、撮影が終わった後には「これ、後でつなげないといけないね」と公輝くんと話して、season2からの続きであるザムでもお互いアドリブでデコピンをし合うというストーリーが宿っている。デコピンって、村山と轟の師弟愛でもあり演じている俳優の熱意でもあるのだ。劇中、村山さんが轟以外にデコピンをすることはなかった(エアデコピンは管轄外)そのデコピンが、今度は轟から楓士雄へ託された。面倒を見てやりたいと思った相手に初めてしたことが、先輩の村山さんから与えられたこの行為だったんだなと考えたら感極まって泣いた。最も、このデコピンをしたことで、轟は与えられる立場から、与える立場へと変えてしまった。与える立場になるまでの過程を振り返り、やっぱり彼は世知辛すぎると私は思う。出番が来る前に、もっとたくさんの人から愛情や優しさを教示してあげて欲しかった……オタクなので……スパルタすぎるよ……この試練と伸び代含めて轟洋介だもんね……つら…………。
この背景で、村山さんは鬼邪高を卒業した。村山さんからの鬼邪高のバトン・教えを轟が受け継いでいるように私には見えて堪らなかった。以前、裕貴くんが定時組の卒業についてこう話していた。
"何かの騒動が終わったあとに、全日・定時の生徒たちの前で「俺たち卒業だから、お前らかかってこいよ」って宣言して、わーっとやりあって。轟は倒れずに立ってるのかな?でも、他の生徒たちはみんな潰れてるなか、村山たち3人はピンピンしてて、あっかんべーして帰るっていう"
裕貴くんの過去のインタビューを見て、卒業は轟と一緒になるんだろうなと、なんとなしに思っていた。村山さんの卒業には轟も立ち会って欲しかった、一度そうも思ったが、村山さんに執着することで視野の狭まっていた彼が、今まで1人で生きてきた彼が、同じ仲間の意味を理解して看板背負って戦って、新たな仲間の面倒も見て笑っていた。season2のどこか陰がある不敵な笑みでもなく、年相応の顔で笑って、あぁもう拘らなくても、気を張らなくても大丈夫なんだなと思ってまた泣いた。オタク、ここでずっと泣いてる。村山さんが教えたかったことを、轟は彼が卒業する背景で遂げていて立派に成長している。轟が村山さんに固執することはもうないし、前を見て仲間と歩ける。村山さんも、トレードマークのバンダナを外し、「しゅっぱーーーつ!」と声高らかに鬼邪高を出て行った。村山良樹の物語はここを新たにまた始まるのだ、きっと。村山と轟2人は、お互い迷いの中に出会って成長して、それぞれの道を辿って進んでいく、最高じゃん。言うことない。そして中の人に元彼扱いされてた村山さん、普通に面白かった。
裕貴くんは、鳳仙と戦う鬼邪高生を見て「この子たちがいるなら大丈夫じゃん」と思ったそうだ。確かに体育館で全日が鳳仙の話をしたり、河原で楓士雄が看板背負って戦ってると発した言葉に対しては肯定的な反応を示していた。村山良樹、こうなるってもしかして察していたのかな……番長ハンパねえ。
轟、全然気づいていないが全日でタイマンを張ったのも、直接指導をされたのも君だけなんだよ…マジで気づいていないけど…。裕貴くん、インタビューやDVDの対談で「轟ちゃんが鬼邪高をまとめてくれるんだったら、俺は出ていってもいいな」とか「鬼邪高の頭は轟になって欲しい」とか言ってるんですよマジでそんな思い1ミリも感じ取れない推しすごいよ。ラブコール伝えるFIND A WAY。
彼は今、自分の生き方考え方を改めて見つめている過程の上に立っていて、新しい世界を開いてくれる友人や後ろを向けば付いてきてくれる仲間もいる。私は轟のどこが好きか聞かれた時、「幸せになりきれない所」と答えていた。けど今回あの笑顔を見せられたらあああ〜〜〜〜〜!!!!!!!轟洋介…………絶対幸せになれ……!!!!!!!と強い気持ちが42694億倍増してしまった。幸せになりきれないんじゃない、絶対幸せになって(強い拳)笑顔はもちろん、頭でっかちでなんでも1人で抱えてしまう所も全部全部大好きだ。私は彼を応援できて本当に幸せです。毎日幸せをくれてありがとう。
佐智雄と楓士雄のタイマンが終わった後全日メンバーで「ラーメン食いに行こうぜ!」「ラーメンいいな!」って普通に会話してて気が狂った。轟洋介もラーメンにヒィアウィゴーするんですか!?!?!!?!!?!?!超仲良しじゃん!?!?!?!?轟、みんなが豚骨醤油頼む中1人だけ塩ラーメン頼んで大ブーイング食らってほしいし辻芝は絶対両サイドに座って囲ってほしい。あとお口に合いますか大丈夫ですか。屋上で輪になってザヌってくれ。
この下りの提案をしたのは公輝くんだそうで、鬼邪高が少しずつまとまっていく様を率いたりしてめちゃくちゃ好きなのだ。壱馬くんが、鳳仙の方にわりかし行くことが多かったと本人や他の監督の口から語られるのを紙面で見た。そこでチーム鬼邪高として「公輝ならどうする?」と監督が公輝くんにどうしたら鬼邪高のキャスト達をまとめていくか話をしたと言うのだ。実際にインタビューや舞台挨拶で「公輝くんから、(河原決戦前の時)壱馬がみんなに声をかけてあげて」と言われて士気を高めたと壱馬くんの話が出たり、アドリブが多い定時組に対して自分たちもアドリブを増やしたほうがいいのか悩む他キャストに「全日は台本通り行きましょう」と声をかけたり、裏で全日を支えている公輝くんの素敵さに胸があったかくなった。season2から参加している公輝くんだからこそ、色々な想いを汲み取って積極的に率いて行けたんだと素直に思う。でもこの流れを雑誌では全く本人は触れず、パンフの監督談や舞台挨拶で壱馬くん達の口から直接判明したことが、もう、……好きしか出てきませんリアル情熱OKOKOK轟洋介ですか?
轟洋介の到達点
映画全体を見て村山さん以外には膝をつくこともなく、髪を大きく搔き上げることもなく、制服も乱さない轟の強さは充分に伝わっていた。けどそれでも、全日の子たちは彼の下には付かなかった。挙句「村山さんはいいけど、轟の下には付たくねえ」と。雑誌だったりSNSのいろんな場所で"轟には人望がない"と大々的に掲示されているのを目にしてショックすぎて頭が真っ白になった。ジャム男の「何でですかね?」の部分を私なりに考えた。
根底の部分から、鬼邪高全日の中で、確実に1番強いだろう轟。ザワ、村山さん抜きにしたら轟が1番なんじゃないかな。これは私が轟洋介が最強激重オタクだからではなく、上記に述べた劇中同世代の中で誰1人勝てていない、轟がシャツを出すこともない*1公輝くん自身がインタビューで「1番強いのは村山。佐智雄と楓士雄も轟に近いとこに来てる」と諸々語っているのでこれ本人も村山の次に轟が強いと思っていると考えてる……貪欲な心意気最高だよ公輝くん……話が逸れたが、元々鬼邪高は「拳1つで成り上がれた」場所だった。強さが誇示できれば頭になれる、そういう場所だった。だから100発の拳に耐えた村山さんが頭になったし、season2で闘志を失った村山さんを古屋が諭す際「1番強ぇ奴が頭だ」と伝えている。しかし、村山さんが轟と交えて、それだけではダメなんだと改めた結果、今の鬼邪高がある。卑怯な手を使って挑んできた轟に対し村山さんは「拳が強いだけじゃダメだ。(お前自身が変われ)」と説き伏せた。轟が鬼邪高に来たことで、「拳1つで成り上がる(のし上る)」ルールは変わったとも言える。村山さんに挑んだ事が今の轟を塞いでいる1つとも言えるし…いじめられていたことも皮切りに、引く男だよね、轟…そういう部分含めて好きだ。
じゃあ拳以外、「何でですかね」の要因は何なのだろう。私は、①全日の生徒は轟に畏怖の感情を抱いていること。②轟には他人とのコミュニケーションを取るスキルが振り分けられていないことが上がるのではないかと感じた。
1つ目に関して、定時の面々には轟は構われたり、訪れれば道を開けられたり、呼び捨てにしても指摘されず、といったように認められている部分がある。それは定時制の彼らは大人であって人生経験もあるし、全日の生徒達はみんな未成年の子どもで、大人の自分たちとは線引きがしっかり出来ており物事を客観的に見れるからではないだろうか。村山さんが定時と全日を分けると言ったことで更にその壁が厚くなってしまった。そもそも、定時は「より良いスカウト先を巡るために」全日は「強い場所で誇りのため、テッペンを取るために」入学をする。動機が全く異なるのだ。定時にとって全日は目下の可愛い弟的な存在なのだろう。
反して全日は、轟と関わるとしたら当事者になる。そして子どもだ。ザワ0で定時が九龍と揉めている事実に対して怯んだり、団地でレッドラムをキメ何度倒しても笑いながら立ち上がるキドラの面子に怯えている描写がある。今までHiGH&LOWシリーズで見られなかった、HiGH&LOW THE WORSTならではの得体の知らない者へ対する恐怖を身に感じるシーンがあり、未成年の未熟さが出ていた。(めっちゃ良いなと思った)つまり、話を戻すと、全日の轟へ対する印象はジャンルは違えど同様の部類に入るのではないのだろうか?村山さんに怯むことなく向かっていき、定時とも繋がりがあるのは轟一派だけ。だって学ラン着てるのにシャツ前開きピアスのなんちゃって優等生だし常に眉間にしわ寄ってるしあんまり喋らないしすぐ手が出るし……何考えてるか分からなくて超怖いって感じだ。司が「強いけど仲間になるのは別」と話していたが、まさにみんなの意見も右に同じなのだろう。
2つ目に関して、いじめられていた轟にとって強さ(とちょっと学識)以外のスキルに振る経験値は存在しなかったと考える。喧嘩は復讐を果たすための手段にしか捉えていなかったはず。相手と目線を合わさない、テンポの合わない会話スピード…etc、向き合えば対話は可能だが劇中のコミュニケーションを見ていると対人スキルが低いことが何となく伺える。団地での感想にも記したが、村山さんが轟に伝えたかったことの1つ、「同じ仲間と同じ看板を背負う」ことは発信があって、返事があってとコミュニケーションがそこになければ成り立たないのだ。轟はもちろん、彼の仲間も(脳内テレパシーがあるので)必要なかったことが結果的にマイナス的な側面となってしまった。
この2つが重なり、「轟には付いて行きたくない」と結論が出た全日。考えてる途中でしんどくなりすぎて咽び泣いてる。彼らの立場から考えた轟像を述べたが、じゃあ轟は頭になりたかったのだろうか?それとも強さを求めていたのだろうか?と疑問が浮かんだ。season2からザワまで轟洋介の3年間を追ってきたが、今の彼の目標って何だろう。
まずの話、轟は鬼邪高の頭になりたくて入学してきたわけじゃない。名誉と栄光を手にするため、強さを掲示して過去への報復を果たすことを目的に来たはず。村山さんと拳を交えて変化した気持ちは何度も他の記事で話し
だと思う。じゃあ現在の彼の思いは?公輝くんが、「轟の主張したいことって、人を見た目で判断するなってことなんですよ」と話していた。彼のザワ前後までの目標はここに付随するんじゃないかと考えている。轟、公輝くんは"SWORDのトップに立つことで世の中を変えたいと思う高校生"と言っていた。いじめられっ子が、いじめられたまま黙らない世界を作りたい、(この頃は性格が死ぬほど歪んでいるので不良をのさばらせ無い世界を作りたいかもしれない、それとも双方だろうか)今の世界を壊すべく熱い想いを抱えていた。(但し不良はめちゃめちゃ嫌い)。"夢を叶えたい"それって、イコール目標を遂げるために強さが必要であって、彼の中で強さは目標達成のレールに乗るためのスキルと捉えているんじゃないのだろうかと考えた。ただ、村山さんと出会い、無意識で憧れて行くうちに彼しか見えなくなってしまった。
轟洋介は、無意識に憧れる村山良樹の様な人間になりたかったんだと私は思う。
「轟にとって村山は太陽」だと公輝くんは語っていた。だって轟にはないものを村山さんが持っていたから。強く、且つ搾取しようとはせず周囲を思い人望もある。轟の1人で戦うことに引け目を感じない陰の部分を覆うほど、村山さんの仲間と共に戦い、想いを汲み取る陽の部分が眩しくて無意識に憧れてしまった。この無意識というところがまたタチが悪い。頭でっかちで考える男轟、自分の戦闘スタイルや客観的なデータはトライアンドエラーのために把握しているものの、その分自分の感情に目を向けないから、感情で動くことの多いこの世界、対応に困難することが多々見られた。その感情の部分を村山さんから指摘されているわけだが回りくどく自分で気付け方式のスパルタ(愛)なので「分かりづれーーーんだよ!!!!!(by轟)」だそうです。かわいい。好き。
話を戻そう、ドラマを見て轟、頭になるために努力している…!?!?!ひえ…すごい……逞しくなって……大好き…と考えていたが、翌々思い返すと全て彼の行動は村山さんに起因している。理論付けながら本を読んだり、お礼参りをしたり自分なりにけじめのつけ方を考えている轟は、"頭になりたい"と言うより根底に今までの主張がありながらも、"自身が無意識的に情景する村山良樹のようになりたかった"。これがHiGH&LOW THE WORSTの前後の轟洋介の目標。
そして転機が訪れる前、彼は九龍の鬼邪高襲撃を目にする。これが衝撃だった。憧れる先輩の後悔を感じたり、自身にそれなりに馴染んでいた鬼邪高を穢されたという感覚に、今まで学んできたもの教えられたもの全部ひっくり返してきっと目標が"もっと強くなること"になってしまった。だから上で述べたように強さへの奢りやプライドが前面に出てきてしまっている部分があった。けど、村山さんをきっかけにしつつ、楓士雄との関わりを経て、村山さんへの執着が消えて、また意識が変わった。彼はきっと途中で村山さんに憧れていたことを、自覚したんじゃないのかな。憧れていた村山さんの陽の部分を楓士雄との交友で気づいて、自分には足りないものを吸収したい、そして自分が思っていたよりも鬼邪高を愛して、大切だと感じて看板を守りたいと思った。だって、私の見間違いでなければ轟、団地決戦のラスト、勝利をした時に拳を掲げていた。すかして空を見てたけど私は見てたから!!!!!!!!!絶対そう!!!!!!!!!!!轟洋介は鬼邪高を愛してる!!!!!!!と実感したのだ。
看板を守ることの意味を知った轟は、楓士雄を始め全日と交わることで新しい世界を見つけたい(面倒を見ることも含む)と思っているんじゃないだろうか。強さを目標にすることもなくなった。実際、楓士雄なら頭を張れると考えたんだと思う。けど鬼邪高を愛しているからこそ、看板を守るためにはその分だけの力は必要と感じている。「頭を預かる」と言ったのは、現状、自分が1番強いから。(誰にも負けていないという事実から客観的に物事を見ているのであって強さへの奢りでは無い)。
今の轟洋介の目標は強くなることでもなく、頭になることでもなく、"同じ仲間と同じ看板を背負って新しい世界を吸収すること"だと私は思っている。「人を見た目で判断するな、不良なんてねじ伏せてやる」と主張していた彼がこうして変わって、感無量としか言いようがない。轟洋介の人生……怒涛だよ…。
頭になるって、リーダーになるって、人望があるだけでもダメだし、拳が強いだけでも難しい。やったことの責任は取らなければ行けないし、周囲の想いを汲み取ることも大切なのだ。全日全体として、村山さんからは「薬、ダメだから。全日のことは全日で片をつけるように」と言われたことに対して一応一致団結して元凶は潰したが、これって薬が根底から消える解消法ではない訳で。鬼邪高全日全体の意識を変えないとまた起こりうる可能性もある。村山さんだったらその辺も含めて動いていただろう。定時と全日は分かれたことでSWORDのOとしての意識や責任は、定時の方に移行したのかな。ともかく今現在鬼邪高の看板・責任を含めて動けるのは全日には難しい、その部分含めて青さでもあるし、私は好きだと思った。彼も、いつかそうなれるだろうか。変わることが勇気とあるように切磋琢磨し合いながら、もう十字架を背負わなくて良いんだと知った轟洋介の成長を見届けていきたい。
最後に
映画を見て受容するまで、不安で不安でしょうがなかった。雑誌やいろんな媒体で「人望がない」「楓士雄や司を担ぐ」とか荒業の話とか、見れば見るほどそんなのは轟じゃない!!!!と沈む自分が嫌だった。公輝くんの言っていた「空白の期間、各ファンの方の中でそれぞれの轟像が作られているから不安だった」って話を聞いて、首が捥げるくらい同意の頷きをしていた。
けどさ、轟洋介が、ラスト笑顔を浮かべることや、仲間と共に拳を掲げて喜ぶことが出来て本っっっっっ当に感動した。ぼやけてたけど、私の目にははっきり芝マンと笑ってる姿が伺えて胸がいっぱいになって涙が止まらなかった。今までガチガチの氷みたいだった轟の心を村山さんの言葉をきっかけに楓士雄が溶かして、少しずつ壁がなくなって最後は面倒まで見て。仲間達(というと本人はまだ顔を顰めるかもしれない)に囲まれて他人へ心を委ねる・頼ることの大切さを知って成長していく様が嬉しかった。
人に頼ることに慣れたら、自分の弱みを誰かに見せることが出来たらいいな…辛くて苦しいかもしれないけど、無理しないで自分のペースで進んでほしい。
もう少し先の未来、また村山さんに挑めればいいね、轟ちゃん、次はきっと、いや、絶対勝てるよ。
彼の進んでいく道をこれからもずっと応援したい。
轟洋介が、世界で1番幸せになりますように。
そして公輝くん。見た目で判断するなという割にピアスを付けてる轟の裏設定を考えたり、監督と解釈を違えた場面があって、そこで上手く演技を出せなくなったというエピソードがあったり、誰よりも轟洋介について熱く考えてくれて(DVDの座談会で轟のことを語る時に早口になっていたのがすごい好き)、公輝くんが演じてくれたからこそ、轟洋介が生きたし、大好きになったし、公輝くんが轟洋介で本当に良かった、演じてくれて、本当にありがとう。大好きです。
彼のこれからの活躍もずっと応援していきたい。
2019.10.24
*1:轟は強い相手と戦う時に、シャツが出てくるという設定がある